これは
の続きです。
ξ
急性と慢性の疼痛の違いはどこにあるのだろう。
これは時間経過的な分類(例えば3ヵ月以上続く)だから、それで疼痛の原因が急に変わるわけではない。
必ず身体部位や末梢・中枢神経や脳の、損傷・変形・変性のような器質異常があるはずである。
その急性痛があって、その後慢性化する。
損傷(炎症)部位から脳までの「神経システム」の様々な異常は、当事者ごとに疼痛の差異を生む。*2
ξ
さて、ワタシは現在でも、全身痛(慢性疼痛)に悩まされている。
● それは関節リウマチが活動期にあるときよりはマシなものの、今でも頻繁な寝返りによる痛みの放散・緩和が必要なほどであり明らかに睡眠に支障をきたしている。
● 肘、膝、首筋、肩、背中、腰など、要は全身の痛みである。
コロナ騒ぎになってから数年、ゴルフは練習場にすら行っていないのでゴルフ肘ということも考えられない。
つまり運動や労働に関係なく痛みが発生していると思える。
● また、行きつけの整体マッサージに、背中がバリバリなんです、と訴えたところ
肩も背中も特にガチンガチンのところは無く柔らかい
と、まったく意外な指摘をされ、ほぐすほどには筋肉は強張っていないと知った。
● さらに、炎症反応ゼロとはいかないがCRP 0.1くらい(基準値=0.3以下)であり、発熱・腫脹・疼痛の炎症3点セットのうち、発赤(発熱)や腫脹は見られない。
関節リウマチ活動期、CRPが高い時期の、全身に熱がこもったような何とも不快な痛み、疲労感とは別物に思えた。
● リウマチ医のすすめもあってりセレコックス(NSAIDs)を2週間以上きちんと服薬してみたが、全く改善しないので止めてしまった。
この痛みに近い経験は?
と考えてみると、「お天気痛」がひどくなった状態に一番近いように思われた。
ξ
「お天気痛」は、脳(中枢神経)側の異常のほうがより大きいようである。
最近は内耳の感知する気圧変動への脳の過剰反応という考えが広まっている。*3
関節リウマチ発症に起因しているには違いないワタシの「全身痛」(慢性疼痛)には、(NSAIDsは無駄で)アセトアミノフェンを服用したい誘惑にかられる。
梅雨のさなか「お天気痛」のような痛みで寝付かれないときにタイレノールA(300mg)を飲んでみた。
結果は、よく効き、寝返りを忘れ夜中に目覚めることもほとんどなく寝ていた。
その後も、試してみた。
同じように、そこそこ睡眠導入薬のように効いた。
当然副作用も云われているので連用することはないが、これはいい話だ。
ワタシの場合、すぐわかる副作用は次のようである。
なぜか胃もたれ、胃の熱感、胃痛が翌日一杯続く。
レパミピド(胃の粘膜保護)と一緒に飲んでいるが、効果はほとんどない。
タイレノールAは分割してみる、レパミピドはランソプラゾールに変えてみる、というようなことが必要かもしれない。
「全身痛」(慢性疼痛)には常備薬アセトアミノフェンでも!
という話であるが、もちろんワタシの体験談の範囲として、である。