続 ・ たかがリウマチ、じたばたしない。

このブログは「たかがリウマチ、じたばたしない。」の続きです。喰うために生活することも、病気でいることも闘いです。その力を抜くこと、息を抜くことに関心があります。

「世界の秘密」を握りしめる陰謀論  その1/2

ξ

現在、悪党や仕切り屋の顔は何通りもあって、はっきり見えない。

黙って従っていれば済むはずだった「その筋」の顔に確信を持てない。

身動きしがたい抑圧感は確かにあるのに誰のせいなのか名指しできない。

迂闊なままでいれば歩く道筋を間違えてしまいそうだ。

悪いのは誰なのか、外部に立ちはだかる権力・権威のせいにしたいのに実相がさっぱり見えてこない。

悪いのは自分のほうではないか。

 

こうして大きな「時代」や「社会」の趨勢

自分自身の「割り切り」を、受容や諦観や感傷を

すんなり還元することができない現在、ヒトはたいてい

被虐的、自傷的、自己憐憫的に振舞い、その自責感情に囚われるか(自分には何か障害があるのではないか、と考えるほど)*1

その反面に過ぎない、ジッとしていられない攻撃性と他傷性に突出するか 

の2つに分かれていくように見える。*2

 

陰謀論に惹かれる人もその存在は、この範囲で考えることができる。

彼らは、ジッとしていられない攻撃性と他傷性に突出する心性に囚われた人々であり

その反面に合わせ持つ被虐的、自傷的な自責感情を必死に隠そうとしている、抑圧している人々に見える。

 

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ξ

最近、「ダークサイドミステリー」NHK-BSプレミアムアメリカの陰謀論の歴史についてかなり真面目にやっていて興味深く観た。

 

「なぜ人は陰謀論にハマるのか? 〜イルミナティからQアノンまで250年〜」 - ダークサイドミステリー - NHK

 

建国から間もない18世紀にはもう、アメリカの独立を脅かす多くのイルミナティが人々に紛れているという大きな陰謀論騒ぎがあったそうである。

この番組から陰謀論に頻繁に出てくるというキーワードを抜き書きしてみる。

 

  • イルミナティ
  • フリーメイソン
  • ケネディ暗殺
  • ザプルーダー・フィルム
  • アポロ月面着陸
  • UFO
  • エリア51
  • 9.11同時多発テロ
  • 制御解体
  • 異教徒
  • 無神論
  • 啓蒙思想
  • 反キリスト
  • Qアノン
  • トランプ サウジ訪問
  • Q-web
  • 陰謀論
  • 新世界秩序
  • ニューワールドオーダー
  • 人類家畜化
  • 人類滅亡の日
  • HAARP 電磁波兵器
  • 巨大組織の内部犯行
  • 邪悪な勢力
  • 秘密の共謀
  • 目に見えない敵
  • ハトボット
  • ピザゲート
  • ピザ
  • ホットドッグ
  • チーズ
  • コメット・ピンポン
  • 児童売買
  • 児童性虐待
  • エプスタインの島
  • 人形使い
  • 光の戦士
  • 闇の政府
  • ディープステート

 

陰謀論者は、これらの語彙を縦横に結び付けてまことしやかな物語をつくり上げ、闇の政府、見えない支配者の存在にたどり着くようである。

21世紀に入ってからは、そうした情報はネットを通じて急速に伝播されるようになり各情報が結合されひたすら膨張していく。裁判で通用しそうな証拠はまったく不要、まことしやかな物語であればよい。

 

ξ

アメリカ国外からフェイクニュースを発信する仕事を請負っている人物への覆面インタビューがあったが、アメリカ人は簡単に信じ拡散されていく、バカではないか、との話には笑った。

 

しかし陰謀論者は、それに異論すら用意していそうな気もする。

我々は「その筋」から常に見張られている、フェイクニュース・サイトとして偽装しなければ命が危ない、フェイクニュースに真実を交え発信していくほかはないのだ、このことに気付かない洗脳された愚かな人々はいつまでも世界の真実にはたどりつけないのだ

というように。

 

陰謀論に惹かれる人がいるのは何故か、ということにはずっと興味があったが、この番組を観ても、ワタシの感触を大きくは修正する必要は無いと思った。

 

ξ

ところでワタシは陰謀論のすべてが嫌いなわけではない。

 

はるか昔、地球は宇宙から降り立った少数の賢者=神々によって支配されていた。

メソポタミア文明は彼らによって起こされエジプトほかに伝えられた。

なぜ宇宙人が地球に飛来したのかは諸説ある。

居住していた星に戦争が起こったり天変地異が起こったのかもしれない。

神々の一部は、地上の娘が美しいのを見て妻にめとった(どっかで読んだことがありそうな)

次第に地球の人口は増えていった。

 

こうして少数の賢者による支配は難しくなり、地上の人々に任されるようになった結果、様々に堕落、悪徳、戦争がはびこるようになった。

賢者は危険を察知し、未来の地球を救うため、身を潜めるようにした。

その末裔が、どこかで、代々、密かに護られ続けており、邪悪から地球を救済する機会をうかがっている。

 

こんな話は、物語としてワクワクするところがあるではないか。

 

ξ

陰謀論に惹かれてしまうのは、宗教的にはわかりやすい。

この世を支配するサタン(悪魔)とその手先が悪事を働いていることになる。

とすれば神や天使が戦士として我々を導きサタンを絶対に滅ぼさなければならない。*3

 

残念ながら、どこにも神や天使はいない。

アメリカから遠い日本で、大統領選の時、カネになると踏んで陽気に参戦したYouTuberというピン芸人たちも、戦士トランプの賞味期限が過ぎたところでさっさと宗旨変えをしたのだった。