続 ・ たかがリウマチ、じたばたしない。

このブログは「たかがリウマチ、じたばたしない。」の続きです。喰うために生活することも、病気でいることも闘いです。その力を抜くこと、息を抜くことに関心があります。

いつもの期日前投票の前に思う

これは 3月1日から3月9日までのでき事 の続きです。 ξ 参議院選投票日が近づいている。 岸田首相は、自民党優勢と言われているせいか、今の物価高を「有事の物価高騰だ」と、開き直るような演説をしている。 そのうえ政府は、ここ数日の異常な暑さに「冷房…

「コカ・コーラ “I feel Coke” 」 ファンタジー

これは オフィス再開で発見される喜び ~ 「ブルース」が鳴る場所 の続きです。 ξ you tubeを検索していたら、どういうアルゴリズムかまったくわからないが、不意にコカ・コーラの “I feel Coke” のCM動画に飛んだ。 まともにテレビを観たことが無い(持って…

「お天気痛」に、アセトアミノフェンを試す  その2/2

これは 「お天気痛」に、アセトアミノフェンを試す その1/2 の続きです。 ξ 急性と慢性の疼痛の違いはどこにあるのだろう。 これは時間経過的な分類(例えば3ヵ月以上続く)だから、それで疼痛の原因が急に変わるわけではない。 慢性化したら、突然、心因…

「お天気痛」に、アセトアミノフェンを試す  その1/2

これは「もとのブログ」の (2016.9.22)セレコックス、アセトアミノフェンを試す の続きです。 ξ 「もとのブログ」は、だいそれた目的など何もなく始めたが 過去記事を振り返ってみると、関節リウマチの炎症や痛みと対面する記録 格好つけて言うと炎症や痛…

やっぱりNHKへの受信料支払はおかしい

これは 「君死にたまふことなかれ」 続きです。 ξ 朝、ぼんやり寝床でNHKラジオ(らじる★らじる)を聴いていたら、突然、ウクライナの国歌が流れだした。 次いで(内容は覚えてないが)その「崇高」な歌詞の解説が流れた。 さらに、私の父はウクライナでロシ…

オフィス再開で発見される喜び ~ 「ブルース」が鳴る場所

ξ もう、初夏 田植えを終わった水面に青い空がくっきり映っている。 地平線に向かって歩くと、遠くの白い雲が下から上に大きく湧き上がるようにみえる。 真夏の入道雲に似てきた。 最近は、外を歩くとき、ワタシはマスクをしていない。 つい先日、歩道で、横…

「そこらへんの富裕層」の増加を歓迎する

ξ 近代思想は、市民(ブルジョア)の「自由」を掲げ新たな政治システムを創ってきた。 その経済システムとなる資本主義を正当化し、市民主義社会を形成してきた。 こうして先進資本主義国家は経済的に繁栄し、自由な行動や豊かな消費が広範に実現された。 資…

「君死にたまふことなかれ」

これは 3月1日から3月9日までのでき事 の続きです。 ξ 与謝野晶子(1878~1942)の「君死にたまふことなかれ」の一節が浮かんで古い詩本を取り出した。 「君」とは、実の弟で、日露戦争に召集され旅順(中国)でロシアと戦っていた。 弟は24歳、まだ新婚、…

「人妻ゆゑに恋ふ」こと、私論

これは 恋、こひ、孤悲とは何だろう の続きです。 ξ ワタシのような工学系の人間は、ボロボロになって表紙が剝がれチギれるほど読み込んだ書籍は、工学的な実用書に限られるような生活を送ってきた。 だから思想書や古典文学はどれも初めて読む目新しさがあ…

3月1日から3月9日までのでき事

ξ もう何日も前になるが、3月2日に、ワタシの知人の知人たちがウクライナからポーランドに全員避難できたとの情報が入った。 ポーランドといえば、20世紀後半の社会主義政権に対する長期の民主化運動(1989年に「共産党」政権を倒す)で記憶される国だ。 (…

続 ・ 青いだけの空の日、退院する

これは 青いだけの空の日、退院する の続きです。 ξ 入院中、点滴治療のほか毎日のように検査を繰り返したが、検査室(TVドラマふうに言えばラジエーションハウス)受付で、ストレッチャー(移動用ベッド)に載せられ毛布を掛けられた入院高齢者にたくさん出…

北へ 、遠くへ

ξ 最近になって、ようやく『海上の道』(柳田国男、1875~1962)を知り読んだ。 これは日本人の南方起源説を主張したものであり、発表は1952年だが多くの研究者に衝撃と影響を与えたそうだ。 稲作は中国南部揚子江河口域あたりが発祥であり、そこから島伝い…

青いだけの空の日、退院する

断片 Ⅰ この冬、自覚症状だけでなく膠原病内科の毎度の血液検査でも異常値が出たので紹介状(診療情報提供書)を持たされ他院に行ったところベッドが空き次第の即入院となった。 朝、倦怠感のなかで洗面所に立ち、頑張れ!頑張れ! と呟いている。 トイレに…

「東京ラブストーリー(1991版)」 から 「婚姻届に判を捺しただけですが」、猫は撫でられ抱きしめられるような恋  その2/2

これは 「東京ラブストーリー(1991版)」 から 「婚姻届に判を捺しただけですが」、猫は撫でられ抱きしめられるような恋 その1/2 の続きです。 ξ 《話の後半》 無垢が保証され政治的フィクションなど紛れ込まない、郷愁(記憶)として現在を癒すことがで…

「東京ラブストーリー(1991版)」 から 「婚姻届に判を捺しただけですが」、猫は撫でられ抱きしめられるような恋  その1/2

これは 若い世代の昭和歌謡ランキングに思う の続きです。 ξ 《話の前半》 実は、『婚姻届に判を捺しただけですが』というクリスマス前に終わるTVドラマを眺めていて思い出したのは 『東京ラブストーリー(1991版)』という、もう30年も前のドラマだ。 この…

メトトレキサートを休薬する ~ 2度目の休薬

ξ 2018年夏にCRPやMMP-3がパカンと上がって関節リウマチが再発(再燃)しました。*1 その後、だらだらとステロイドとメトトレキサートによる治療が続きましたが、今年2021年夏に再度休薬になりました。 投薬➡休薬➡投薬➡休薬➡・・・のサイクルの繰り返し、そ…

「かなり愚かな」有権者として走り書き

Ⅰ.選挙期間中、いつものことだが面白くなかったのは、ネットジャーナリスト(ネット以外あまり仕事が無いので炎上期待で目立たなければならない記者)が人々(特に若者)の「政治的無関心」を嘆いていたことである。 これは間違いだ、という感触をワタシは…

反・支配のための「自主防衛」という理念

これは マルクス主義はもはや可能ではないと思えること その2/2 の続きです。 ξ ワタシには、どのような意味でも社会主義スターリニズム国家に、自由や公平や福祉が実現され個人が解放された未来を想像することができない。 市民(ブルジョア)主義社会を…

マルクス主義はもはや可能ではないと思えること その2/2

ξ 資本主義を克服する先進ヨーロッパ発・近代思想の総決算である共産主義が、最終段階として実現しなかったことは、ヨーロッパ思想にとって大きな衝撃(敗北)だったと言われる。 その先進ヨーロッパを追い込んだのは、ハッキリ言えば結局、マルクス主義の次…

マルクス主義はもはや可能ではないと思えること その1/2

ξ 最近、日本を含む世界が気にしているのは、中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ、不動産開発)の破たん騒ぎではないか。 ここでいう「世界」とは、エスタブリッシュメントであるかないかを問わず継続的に金融取引に関与したり関心を持つ層の…

「世界の秘密」を握りしめる陰謀論  その2/2

これは 「世界の秘密」を握りしめる陰謀論 その1/2 の続きです。 ξ たぶんステロイドの長期服用のせいで、ワタシは不安神経症、抑うつのような不安定な精神症状を体験してきた。*1 そのうちにヒトにはスキゾフレニアと呼ばれる心的傾向があることも知った…

「世界の秘密」を握りしめる陰謀論  その1/2

ξ 現在、悪党や仕切り屋の顔は何通りもあって、はっきり見えない。 黙って従っていれば済むはずだった「その筋」の顔に確信を持てない。 身動きしがたい抑圧感は確かにあるのに誰のせいなのか名指しできない。 迂闊なままでいれば歩く道筋を間違えてしまいそ…

身体と心の不自由を超えようとする

過去にタイムスリップしたいとは思わない 現在を考えてみるとき、過去との違いを思い浮かべるのが手っ取り早いことがあります。 現在のように消費資本主義、情報資本主義が(市民)社会に徹底してしまった時代と、30年以上前、1980年代とを比較してみると 当…

「20代でマイホーム、持ち家率3割超え」という話

ξ 小津安二郎「東京物語」(1953)で、長年連れ添った妻(東山千栄子)が死んだ朝、主人公の夫(笠智衆)が見慣れた海を見て呟くセリフが際立っていた。 「・・・きれいな夜明けだった。・・・きょうも暑うなるぞ。」 と言ってスタスタ家に戻っていく。 まだ…

コント : オリンピックが始まる !

ξ オリンピックをキッカケとする消費者物価上昇を防ぐ方法は、・・・東京の各家庭の主婦がオリンピックの前後約一か月の間は、外国人の選手や内外の観光客と競合するような材料の食べものは普段の月の1/3だけ減らして、その分のお金で値上がり率の低いカンヅ…

半分になった世界の外の、もう半分の世界

ξ 20世紀後半に、知識人対大衆という区分が消滅しましたが、その決定的な契機は 「旧世代」が、大学のなかでもてあそんでいたインテリゲンチャだの、プチブルジョアだの、その「特権性」の自己否定だのが、政府、マスコミ、学外の誰もが相手にしない言葉遊び…

「ためらわずにご相談ください。」 その2/2

これは 「ためらわずにご相談ください。」 その1/2 の続きです。 ξ グラフ(写真)を眺めていると、死亡数、死亡率が最も小さい1960年代後半から1970年代は、人口構成的に今よりずっと健全だったと言ってよいと思える。 社会経済的にも、横並びの安定した…

「ためらわずにご相談ください。」 その1/2

ξ 厚生労働省は、6月4日、2020年(去年)の人口動態統計(年計)を発表した。 すでに予測されていた結果だが、あらためて読むと面白かった。 日本の人口の動きについて思うところはたくさんあるが、とりあえず誕生と死亡の問題についてだけ言及してみる。 1…

「ペントアップ需要」と呼ばれる消費急増のこと

ξ 高度な資本制社会に揺るがないアンドロイドとして最適化可能な理想の自分と その反対の極の、資本主義どころか国家形成のはるか以前、自然や呪術に囲まれ緩やかな自然時間を刻む小共同体の自分と どちらの姿を描いてみてもその場所には 病弱、心身障害、能…

若い世代の昭和歌謡ランキングに思う

NHK紅白に権威があった頃 <紅白>は、ことしで11回目を迎える。 はじめのころは、年末を東京で過ごす人だけに、出演の交渉をした。 もともと、レコード会社では、年末年始には、有力歌手を地方に派遣して、宣伝につとめたものである。 が、テレビの普及で地…